IoTの活用事例とは？身近な活用例を解説！【中小企業診断士監修メディア：merumeta（めるめた）】

IoTは、家電などの物をインターネットに接続して活用する技術です。IoT家電や自動車の自動ブレーキ、医療機器などさまざまな物に活用されています。
この記事では、IoTについて詳しく解説しています。具体的な活用事例も紹介するので、IoTに興味がある方はぜひ一読してみてください。

IoTとは家電や製造機器などをインターネットに接続する技術

IoTとは「Internet of Things」の略称で、直訳すると「物のインターネット」です。一般的には、家電や製造機器などをインターネットに接続する技術を指します。通信技術が発展した現代では多くの機器がIoTに対応しており、日常生活や仕事の現場まで、さまざまな場所で活用されています。

IoTでなにができる？

IoTに対応する機器でできることは、大きく分けて次の4種類があります。

IoT機器でできること

1. 機器の遠隔操作
2. 物や人の状態把握
3. 動きの検知
4. IoT機器同士での通信

IoTでできること1
機器の遠隔操作

無線通信機能のあるIoT機器は、スマホやリモコンなどで遠隔操作ができます。単純な電源のON・OFFだけでなく、細かな操作や映像の受信も可能です。スマート家電などに利用されており、外出先からエアコンを操作したり、お風呂を沸かしたりなど、生活をより便利にしてくれます。

IoTでできること2
物や人の状態把握

センサーを取り付けたIoT機器なら、データを収集してさまざまな物や人の状態を把握できます。農業で土壌の状態を確認して水や肥料の管理に役立てたり、病院では入院患者の健康状態のチェックに利用したりなど、さまざまな分野で活用されています。

IoTでできること3
動きの検知

センサーやカメラを利用すると、IoT機器で物や動物、人の動きを検知することが可能です。たとえば、自動車の衝突被害軽減ブレーキや、工場の機械設備などに利用されています。人による確認・判断をサポートすることで、事故や災害の減少にも期待されています。

IoTでできること4
物同士の通信

インターネットに接続した物同士でデータを送受信することで、複数の機器を活用することもできます。たとえば、体に身に着けるウェアラブルデバイスから健康にかかわるデータを受信してオンライン診療を行ったり、カメラを利用して河などの遠隔監視を行ったりなど、IoT機器にさらなる価値を付与してくれます。

IoTの活用事例

IoTはさまざまな企業で活用されており、業務の改善や作業効率の向上に役立っています。実際の活用事例を2件ご紹介します。

株式会社IBUKIのIoT活用事例

• 小型センサーにより工場内の人の流れを計測してデータを取得。
• データをもとに安全への徹底、工数の削減、少人数での工程管理を実現。
• 工作機器や工場内の環境データを取得し、照明・空調等を効率的に制御

詳細は経済産業省「中小企業・小規模事業者の 生産性向上について」をご確認ください。

兵庫ベンダ工業株式会社のIoT活用事例

• 樹脂の流れや金型の動きといった職人の感覚をセンシングでデータ化・見える化することで後継者への伝承が容易化
• 人工知能を活用して、工場長の見積もり作成の知見や、特有の思考回路の見える化・システム化を実施。
• 部品試作時のデータを出荷時に納入企業に提供し、不具合発生前の予防保全・故障時の早期対処に役立てるサービスを実施。

詳細は経済産業省「中小企業・小規模事業者の 人手不足対応事例集」をご確認ください。

IoTの重要ポイントのおさらい

• IoTとはさまざまな物をインターネットに接続し、活用する技術のこと
• IoTでは物の遠隔操作や状態の把握、動きの検知、物同士の通信などが行える
• IoTはIT家電やスマートスピーカー、人流センサーによる3密の回避などに活用されている

IoTを導入することで、効率化や利便性の向上、人手不足の解消などが期待できます。今後も発展を続けていく分野だと予想されるため、IoTの動向に注目していきましょう。

監修者

この記事を書いた人

杉本 直哉

自動車部品メーカーに11年務めたのち、WEBライターとして独立しました。執筆経験のあるジャンルは自動車・商品紹介メディア・無線通信・金融など。ファクトチェックを徹底し、正しい情報を伝えられるよう心がけています。趣味はコーヒーの焙煎、ゲーム、スノーボードなど。