中小企業の課題解決!IT化・デジタル化補助金解説【中小企業診断士監修メディア:merumeta(めるめた)】

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IT化・デジタル化は、IT技術を利用して業務を改善していくことです。業務効率を改善することで、人材不足や労働環境の改善などの中小企業が抱える課題を解決できる可能性があります。
この記事では、IT化・デジタル化について解説しています。活用できる補助金も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

IT化・デジタル化とは

IT化・デジタル化を簡単にまとめると、IT技術を活用して業務内容を改善することです。IT技術を導入する際はIT化とデジタル化を両方行う場合が多いため、セットで覚えておきましょう。
まずはIT化とデジタル化の言葉の意味を紹介します。

IT化の意味

情報を活用できる状態にすること。会計システムを導入して売上データの計算を自動化するなど。

デジタル化の意味

アナログからデジタルデータに変換すること。紙の資料をデータとして保存する、紙の契約書を廃止して電子契約に移行するなど。

IT化・デジタル化のメリット

IT化・デジタル化の最大のメリットは、業務効率がアップすることです。物的・人的コストを削減できるほか、労働時間の短縮など環境改善にも役立ちます。業務を自動化できれば少人数で仕事を回せるようになり、人手不足の解消にも繋がるでしょう。

IT技術を生かすことで、ビジネスチャンスを広げることも可能です。オンライン通話による商談やSNSでの集客など、現代はさまざまな方法で販路を広げることができます。売上に悩む中小企業にとっても、IT化・デジタル化は大きな助けとなる可能性があるでしょう。

IT化・デジタル化を進める方法

中小企業にとって、IT技術の導入はハードルが高い場合があります。IT化・デジタル化を進めるポイントを事前に理解しておきましょう。

IT化・デジタル化を進める方法1
経営者が方向性を定める

IT化・デジタル化を進めると、今までと仕事のやり方が変わります。場合によっては従業員から反発がある可能性もあるため、経営者はIT技術を導入する目的や解決すべき課題を明確に把握し、方向性を示す必要があります。
また、仕事の変化により自社の強みやこだわりが薄れてしまう可能性もあります。何をどこまでIT化・デジタル化を進めるのか、経営者が慎重に判断することも重要です。

IT化・デジタル化を進める方法2
プロジェクトチームでITを導入する

IT技術を導入するには、実際に業務にあたる従業員の理解が必要です。導入計画の段階で従業員を含めたプロジェクトチームを作り、IT化・デジタル化を進めていきましょう。

プロジェクトチームを組むことで、従業員のIT知識の向上が期待できるほか、現場の声を取り入れやすくなるなどのメリットがあります。また、従業員がIT化・デジタル化を自分事として考えやすくなり、現場のIT導入や作業方法の変更にも柔軟に対応しやすくなるでしょう。

IT化・デジタル化を進める方法3
支援機関や専門家の力を借りる

ITに関する知識が乏しい中小企業では、IT化・デジタル化を自社だけで進めるのは難しい場合があります。経済産業省では中小企業のために以下の相談窓口や支援機関を展開しているので、IT化・デジタル化や経営に関する悩みがある場合は活用してみてください。

相談窓口・支援機関の例

IT化・デジタル化で活用できる補助金

中小企業がIT技術を導入する場合、補助金を受け取れる可能性があります。

IT化・デジタル化で活用できる補助金の例

  • IT導入補助金
  • 小規模事業者持続化補助金

とくにIT導入補助金は、ITツールの導入にかかる費用を一部補助してもらえるため、IT化・デジタル化に活用しやすい支援制度です。
IT導入補助金とは?概要やスケジュール、申し込み方法を解説」で詳しく解説しているため、気になる方は参考にしてください。

IT化・デジタル化の重要ポイントのおさらい

  • IT化は「情報を活用できる状態にすること」、デジタル化は「アナログからデジタルデータに変換すること」を指す
  • IT化・デジタル化を進める大きなメリットは業務の効率化で、人材不足や労働環境などの問題解決に役立つ
  • IT化・デジタル化を進めるポイントは「経営者が方向性を定める」「プロジェクトチームでITを導入する」「支援機関や専門家の力を借りる」の3点
  • IT化・デジタル化を進める際は、IT導入補助金など、支援制度も活用する

業務をIT化・デジタル化することで、人材不足や労働環境の改善といった中小企業の課題を解決できる可能性があります。事業を安定・継続させるためにも、補助金などを上手く活用してIT技術の導入を進めていきましょう。

経営の悩みや補助金の活用について、詳しく知りたい方はこちら

監修者

株式会社はじまりビジネスパートナーズ 代表取締役
中小企業診断士
白川 淳一

株式会社はじまりビジネスパートナーズ 代表取締役 ・食品メーカー 大手スーパー担当営業、商品の仕入交渉、輸入交渉、委託生産先の管理、子会社役員などライン~スタッフまで全般業務を経験 ・広告代理店系列 データ分析会社、消費者の購買データの分析、商品開発や営業向け用データマーケティングのコンサルティング

この記事を書いた人
杉本 直哉

自動車部品メーカーに11年務めたのち、WEBライターとして独立しました。執筆経験のあるジャンルは自動車・商品紹介メディア・無線通信・金融など。ファクトチェックを徹底し、正しい情報を伝えられるよう心がけています。趣味はコーヒーの焙煎、ゲーム、スノーボードなど。

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