ESG投資とは「環境・社会・企業統治」の要素を考慮して行う投資のことです。ESG投資が関連する課題は経済社会をサステナブルな環境にしていくためにも重視されています。
このページではESG投資の意味を解説するのでぜひ参考にしてみてください。
ESG投資とは
ESG投資のESGは以下の3つの要素を表します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Environment（環境） | 温室効果ガスの削減や環境汚染への対策など環境への配慮 |
| Social（社会） | 地域活動への寄与や労働環境の改善など社会への貢献 |
| Governance（企業統治） | 収益を上げ、不祥事のない経営 |
本来、投資とは企業の財務情報を考慮して行うものですが、ESG投資は財務情報に加えてその企業の環境・社会・企業統治の要素も考慮して投資を行います。
ESG投資の背景と将来性
ESGは国連が提唱した投資プロセス「PRI（国連責任投資原則）」により広く知られるようになりました。PRIが提唱された2006年頃、気候変動などの環境問題、不正のある労働環境における社会問題や企業統治の問題などが増え、投資に影響するケースが多発。経済社会の持続を目指すために、ESGを考慮した投資が重視されるようになりはじめました。
投資が抱える課題は持続可能な開発目標である「SDGs」と関連する点も多く、ESG投資が主流になることでSDGsへの貢献も期待できるでしょう。
SDGsについて詳しくは「SDGsの意味とは？17の目標と取り組み」の記事をご覧ください。
PRI：国連責任投資原則
ESG投資を広く周知するきっかけとなった「PRI（国連責任投資原則）」。経済に関連する問題を改善するために重要な視点として重視されています。
PRIの6つの原則は以下のとおりです。
| 【PRIの6つの投資原則】 投資分析と意思決定のプロセスにESGの視点を組み入れる株式の所有方針と所有監修にESGの視点を組み入れる投資対象に対し、ESGに関する情報開示を求める資産運用業界において本原則が広まるよう、働きかけを行う本原則の実施効果を高めるために協働する本原則に関する活動状況や進捗状況を報告する |
ESG投資の重要ポイントのおさらい
- ESG投資とは財務情報に加え、「環境・社会・企業統治」の視点も含めて投資を行う手法
- SDGsで課題として上げられている要素と関連する点も多い
- ESG投資の考え方は2006年に国連が提唱したことがきっかけで広まった
ESG投資の視点をもった投資が一般化していくことにより、経済だけでなく地球環境や社会全体のサステナビリティを目指すことにつながります。投資をする際はESGについて理解しておきましょう。
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監修者株式会社はじまりビジネスパートナーズ 代表取締役
中小企業診断士
白川 淳一
株式会社はじまりビジネスパートナーズ 代表取締役 ・食品メーカー 大手スーパー担当営業、商品の仕入交渉、輸入交渉、委託生産先の管理、子会社役員などライン～スタッフまで全般業務を経験 ・広告代理店系列 データ分析会社、消費者の購買データの分析、商品開発や営業向け用データマーケティングのコンサルティング
この記事を書いた人
杉本 直哉
自動車部品メーカーに11年務めたのち、WEBライターとして独立しました。執筆経験のあるジャンルは自動車・商品紹介メディア・無線通信・金融など。ファクトチェックを徹底し、正しい情報を伝えられるよう心がけています。趣味はコーヒーの焙煎、ゲーム、スノーボードなど。
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