ゴーストキッチンの意味とメリット、デメリットについて【中小企業診断士監修メディア:merumeta(めるめた)】

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ゴーストキッチンとは、調理とデリバリーに特化したレストランです。店舗内で料理を提供しないため、初期費用や人件費を抑えられるメリットがあります。
この記事では、ゴーストキッチンについて詳しく解説。言葉の意味やメリット、デメリットを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ゴーストキッチンとは調理とデリバリーに特化したレストラン

ゴーストキッチンとは、調理とデリバリーに特化した座席のないレストランです。アメリカ発祥の業態と言われており、「ゴーストレストラン」「クラウドキッチン」などの別名もあります。
Uber Eatsなどのデリバリーサービスから注文が入り次第、調理・配送が行われます。顧客対応を行わないため、接客スタッフがおらず、店内装飾も簡素なケースが多いです。

ゴーストキッチンのメリット

ゴーストキッチンには、以下のメリットがあります。

  • 初期費用や人件費を抑えられる
  • 天候の影響を受けにくい
  • メニューやジャンルを切り替えやすい

ゴーストキッチンのメリット1
初期費用や人件費を抑えられる

ゴーストキッチンは、客席の準備や店内装飾が不要なため、一般的な飲食店と比べて初期費用が安く済みます。また、接客スタッフが必要ないため、人件費が抑えられるのも特徴です。金銭面での参入障壁の低さは、ゴーストキッチンの大きなメリットと言えるでしょう。

また、初期費用などが少ないのでコストの回収も容易です。仮に閉店する状況になったとしても、比較的少ない損失で済みます。

ゴーストキッチンのメリット2
天候の影響を受けにくい

雨が降ると外出をする人が減るため、一般的な飲食店では客足が少なくなる傾向があります。しかしゴーストキッチンはデリバリーサービスでのみ料理を提供するため、客足は関係がありません。天候の影響を受けにくいため、比較的売り上げを安定させやすい可能性があります。

ゴーストキッチンのメリット3
メニューやジャンルを自由に変えられる

ゴーストキッチンではメニュー表などを準備する必要がないため、提供料理の追加や変更が容易です。また、店内の装飾などを統一する必要もないため、さまざまなジャンルの料理を扱えます。流行にあわせてメニューを変更するなど、柔軟な対応が可能です。

ゴーストキッチンのデメリット

ゴーストキッチンには、以下のデメリットがあります。

  • デリバリーサービスに依存してしまう
  • ウェブ上での宣伝活動が必要

ゴーストキッチンのデメリット1
デリバリーサービスに依存してしまう

ゴーストキッチンの配送はデリバリーサービスに依頼するケースが多く、利用するたびに手数料が発生してしまいます。デリバリーサービスが手数料を変更する可能性もあるため、そのたびに商品価格の検討や経営戦略の見直しが必要になるでしょう。

また、デリバリーサービスの配達員が足りない場合は配送ができなくなります。店舗側では対処ができなくなるため、独自の販売網の用意テイクアウトの導入など、対策が必要です。

ゴーストキッチンのデメリット2
ウェブ上での宣伝活動が必要

ゴーストキッチンでは、デリバリーサービスサイトやSNSなどで集客を行います。実店舗を構えていないので偶然寄る人も居らず、積極的なウェブ上での宣伝活動が必要です。従来の飲食店経営とは異なるスキルが要求されるため、経営者によっては難しく感じる場合があるでしょう。

ゴーストキッチンの重要ポイントのおさらい

  • ゴーストキッチンは、調理やデリバリーに特化した座席のないレストラン
  • ゴーストキッチンのメリットは「初期費用や維持費用が安いこと」「天候の影響を受けにくいこと」「メニューやジャンルを切り替えやすいこと」
  • ゴーストキッチンのデメリットは「デリバリーサービスに依存してしまうこと」「ウェブ上での宣伝活動が必要なこと」

ゴーストキッチンはコロナ禍にマッチしたビジネスモデルで注目を集めています。初期費用などを抑えられるなどのメリットがありますが、デリバリーサービスに依存してしまうなどのデメリットもあります。ゴーストキッチンの特徴を正しく理解し、ぜひ新しいビジネスを検討してください。

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監修者

株式会社はじまりビジネスパートナーズ 代表取締役
中小企業診断士
白川 淳一

株式会社はじまりビジネスパートナーズ 代表取締役 ・食品メーカー 大手スーパー担当営業、商品の仕入交渉、輸入交渉、委託生産先の管理、子会社役員などライン~スタッフまで全般業務を経験 ・広告代理店系列 データ分析会社、消費者の購買データの分析、商品開発や営業向け用データマーケティングのコンサルティング

この記事を書いた人
杉本 直哉

自動車部品メーカーに11年務めたのち、WEBライターとして独立しました。執筆経験のあるジャンルは自動車・商品紹介メディア・無線通信・金融など。ファクトチェックを徹底し、正しい情報を伝えられるよう心がけています。趣味はコーヒーの焙煎、ゲーム、スノーボードなど。

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