「エシカル」とは何を指すか?-具体例や意味を解説【中小企業診断士監修メディア:merumeta(めるめた)】

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エシカルとは倫理的・道徳的という意味です。特にSDGsの観点では「エシカル消費」という熟語で使われることが多いです。エシカル消費とは、人や社会、環境などの社会的課題を考え、解決するために行われる消費行動です。この記事では、エシカル消費について解説しています。エシカル消費の具体例も紹介しているので、イメージがわかない方は参考にしてください。

エシカル消費とは人や社会、環境に配慮した消費行動

エシカル(ethical)とは辞書では倫理的・道徳的という意味であり、エシカル消費(論理的消費)とは、人権問題や環境問題といった社会的課題の解決を考慮・解決するための消費行動を指します。SDGs(持続可能な開発目標)の12番目のゴール「持続可能な生産・消費形態の確保」にも深く関係している言葉です。

エシカル消費の具体例

エシカル消費に該当する商品の具体例を確認してみましょう。

エシカル消費の具体例

  • 地域の雇用や障がい者への支援につながる「就労支援商品」
  • 生産者の生活を守る「国際フェアトレード商品」
  • 売り上げの一部が環境保護などに使われる「寄付付き商品」
  • 森林認証やエコマークなどが付いた「エコ商品」
  • 被災地域復興の手助けとなる「被災地産品」
  • 環境や動物福祉、労働者を守る「サステナブルファッション」

消費者としてこれらの商品を選択して購入することで、社会問題の解決に繋がる可能性があります。
企業の視点では、エシカル消費を事業に取り組むことで競合他社との差別化や、関係者からの信頼感向上、顧客からのイメージの向上などのメリットがあります。SDGsに関する取り組みを検討している企業であれば、ぜひ取り入れてみてください。

「エシカル」と「サステナブル」の違い

サステナブルは、エシカルとよく混合される言葉です。エシカルは「論理的な」という意味に対して、サステナブルは「持続可能な」という意味があります。どちらもSDGsに関わる取り組みによく使われます。


サステナブルに関する取り組みの例として、「サステナブルファッション」が挙げられます。サステナブルファッションとは、環境負荷や労働問題が多い産業と言われるアパレルファッション業界の問題を解決するため、エシカル消費を促す活動です。
エシカルとサステナブルは一緒に使われることもあるため、違いを理解しておきましょう。

サステナブルファッションについての詳細は、消費者庁「サステナブルファッション習慣のすすめ」をご確認ください。

エシカル消費の重要ポイントのおさらい

  • エシカル消費とは人や社会、環境に関する問題を解決するための消費行動のこと
  • エシカル消費の具体例として「就労支援商品」や「国際フェアトレード商品」などが挙げられる
  • 「エシカル=論理的な」「サステナブル=持続可能な」という意味があり、どちらもSDGsに関わる活動で使われることのある言葉

エシカル消費は日本を含め世界が推進するSDGsに関わる活動です。企業の視点でも事業や商品に取り入れるメリットがあります。持続可能な社会を作り上げていくうえで重要な活動となるため、ぜひ積極的にエシカル消費を取り入れてみてください。

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監修者

株式会社はじまりビジネスパートナーズ 代表取締役
中小企業診断士
白川 淳一

株式会社はじまりビジネスパートナーズ 代表取締役 ・食品メーカー 大手スーパー担当営業、商品の仕入交渉、輸入交渉、委託生産先の管理、子会社役員などライン~スタッフまで全般業務を経験 ・広告代理店系列 データ分析会社、消費者の購買データの分析、商品開発や営業向け用データマーケティングのコンサルティング

この記事を書いた人
杉本 直哉

自動車部品メーカーに11年務めたのち、WEBライターとして独立しました。執筆経験のあるジャンルは自動車・商品紹介メディア・無線通信・金融など。ファクトチェックを徹底し、正しい情報を伝えられるよう心がけています。趣味はコーヒーの焙煎、ゲーム、スノーボードなど。

参考リンク

エシカル消費とは | 消費者庁

平成29年4月 「倫理的消費」調査研究会 取りまとめ

サステナブルファッション習慣のすすめ|エシカル消費特設サイト[消費者庁]
マイエシカル消費|エシカル消費特設サイト
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