「IT導入補助金の申請方法とスケジュール」【中小企業診断士監修メディア：merumeta（めるめた）】

IT導入補助金は、ITツールの導入経費の一部を補助してもらえる支援制度です。対象者は中小企業・小規模事業者などで、受給には申し込みが必要となります。
この記事では、IT導入補助金の受給に必要な手続きやスケジュールついて詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

IT導入補助金とはITツール導入経費に対する補助金
IT導入補助金の概要
- IT導入補助金の概要
  通常枠（A・B類型）
- IT導入補助金の概要
  デジタル化基盤導入枠（デジタル化基盤導入類型）
【2022年】IT導入補助金スケジュール
- 【2022年】IT導入補助金スケジュール
  通常枠（A・B類型）
- 【2022年】IT導入補助金スケジュール
  デジタル化基盤導入枠
IT導入補助金の申し込み・手続き方法
IT導入補助金の重要ポイントのおさらい

IT導入補助金とはITツール導入経費に対する補助金

IT導入補助金とは、中小企業や小規模事業者などがITツールを導入する際の経費を補助するためのものです。業務効率化や売上アップをサポートする目的で実施されています。実際の導入事例は下記の『「IT導入補助金」を活用して業務を効率化！ITツールの導入事例』で紹介しているので、合わせて読んでみてください。

IT導入補助金の概要

IT導入補助金には、「通常枠（A・B類型）」と「デジタル化基盤導入枠（デジタル化基盤導入類型）」の２種類があります。

IT導入補助金の概要
通常枠（A・B類型）

IT導入補助金の通常枠は、企業の経営課題やニーズに沿ったITツールの導入を補助するためのものです。導入事例は、コンピューターによる作業を自動化する「RPA（ロボティック・プロセス・オートメーション）」や、会計・給与計算システム、建築3次元CADなどがあります。

IT導入補助金通常枠（A・B類型）概要

種類	A類型	B類型
補助額	30万～150万円未満	150万～450万円以下
補助率	1/2以内
プロセス数※	1以上	4以上
ITツール要件（目的）	類型ごとのプロセス要件を満たすものであり、労働生産性の向上に資するITツールであること。
賃上げ目標	加点	必須
補助対象	ソフトウェア費・クラウド利用料（最大1年分補助）・導入関連費等

※プロセス＝業務工程、業務種別
引用元：IT導入補助金｜補助対象について

A類型・B類型の違いは、補助額と受給条件です。B類型の方が補助額が大きい代わりに、プロセス数が多かったり、賃上げ目標計画の提出が必須だったりと条件が厳しくなります。ただし、どちらも補助率は1/2以内なので、導入費用の半分以上は自己負担となることは変わりません。ITツールの予算に合わせて申し込みましょう。
通常枠の概要について詳しく知りたい方は、以下のIT導入補助金の公式サイトを確認してみてください。

IT導入補助金について通常枠（A・B類型） | IT導入補助金2023

通常枠（A・B類型）について説明しています。

申請区分について | 中小企業・小規模事業者のみなさま | IT導入補助金2023

「IT導入補助金2023（サービス等生産性向上IT導入支援事業）」の申請区分についてご案内します。

IT導入補助金の概要
デジタル化基盤導入枠（デジタル化基盤導入類型）

デジタル化基盤導入枠は、主に会計・受発注・決済・ECの機能をもつソフトウェアの導入経費を補助するためのものです。また、ソフトウェア導入に伴うオプションやハードウェア、役務も補助対象に含まれます。

IT導入補助金デジタル化基盤導入枠（デジタル化基盤導入類型）概要

種類	デジタル化基盤導入類型
補助額	ITツール
	5万円～350万円
	内、5万円～50万円以下部分	内、50万円超～350万円部分
機能要件	会計・受発注・決済・ECのうち1機能以上	会計・受発注・決済・ECのうち2機能以上
補助率	3/4以内	2/3以内
対象ソフトウェア	会計ソフト、受発注ソフト、決済ソフト、ECソフト
賃上げ目標	なし
補助対象	ソフトウェア購入費・クラウド利用費（最大2年分補助）・導入関連費等

引用元：IT導入補助金｜補助対象について

デジタル化基盤導入枠は一般枠に比べ、用途が限られる代わりに補助率が高いのが特徴です。自己負担額を抑えられるため、対象ソフトウェアの導入を検討している場合はデジタル化基盤導入枠での申請が適しています。
デジタル化基盤導入枠についてさらに詳しく知りたい方は、IT導入補助金の公式サイトを確認してみてください。